リベラルアーツをわかりやすく


リベラルアーツとは?


リベラルアーツの原型は、古代ギリシャのプラトン(紀元前427~347)が推奨した教育に遡ります。

紀元前1世紀に、共和制ローマ期の政治家・法律家・哲学者だったマルクス・トゥッリウス・キケロ(紀元前106~43)が、これに「自由諸学芸(artes liberales)」という名称を与えました。

420年、これを「自由7科」として体系化したのが、著述家のマルティアヌス・ミンネウス・フェリクス・カペッラ(生没年不明)です。

 この自由7科は、基礎的な学芸として重視される「文法学」「論理学」「修辞学」を含んだ3学(trivium)と、「算術」「幾何学」「音楽」「天文学」から成る4科(quadrivium)とに分かれます。

リベラルアーツ教育においては「3学」こそが基盤であり、すべての学習のための究極的スキルとされていました。

 古代ギリシャ、ルネッサンスから20世紀半ばまで、リベラルアーツの文法学で教えられてきた古代ギリシャ語・ラテン語においては、文中の単語の数・性別・関係性・機能などの情報が、何百パターンという特別な語尾変化によって表されます。

 学生たちが文法学で取り組んでいた課題は、単語の語尾の微妙な違いを区別・分類しながら、パターンを発見し、マッチさせることを学習しました。
 
 文法学に習熟するにつれて、あるシステム内の各要素を観察しながら、それをより大きな部分集合に位置づける力を身につけていきます。たとえばリベラルアーツ4科に含まれる算術・幾何学・音楽・天文学などの知識も、あるルールに従って関連づけられる要素の部分集合から成り立っています。

 文法学の実質は、情報に溢れたコンテクスト内で、「部分」をじっくりと観察し、それを「全体」へと関連づける能力を育てることを兼ねていました。端的に言えば、リベラルアーツにおける文法学は「知覚力を向上させる基礎科目」でした。

3学のうちの残りの2つについて…

「修辞学」では相手と考えを共有する際の戦術や伝え方を学びます。とくに説得力・影響力・プレゼン力を重視したコミュニケーションが中心でした。

「論理学」のほうはご想像のとおりで、真実を知るためにいかに考えるかというクリティカル・シンキングや分析的思考のための手順やルールが教えられています。


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